8ヶ国語を話すマルチリンガルの個人ブログ

週末京都の見どころ案内、2日目

北野天満宮

1日目記事はこちらをどうぞ。

京都を1日半で案内する、外国人に大人気のゴールデンコース


お天気が良ければ2日目午前は遠方へどうぞ。何時頃市中心に戻るかによって、午後の予定も調整しやすくなります。

目次

南コース (所要時間:2〜3時間) 伏見稲荷大社

旅行先の情報収集もインスタが当たり前となった昨今、観光客が増えているのが伏見稲荷大社ではないでしょうか。トリップアドバイザーでも観光スポット人気ナンバーワン。千本鳥居が有名ですが、竹林、池など自然も豊かで市内から少し外れるだけで日本らしい景色に触れられるのも魅力のひとつです。もともと参拝者が多かった神社でしたが、今回行ってみると外国人と日本人の比率が半々か、日本人の方が少ないくらい。外国人観光客向けのサービスやお店も増えているようです。

着物で観光スポット、ナンバーワンの伏見稲荷大社

着物で観光スポット、ナンバーワン

伏見稲荷大社へはJRと京阪が便利で、市内からも20数分で行ける距離。本殿の裏に聳える神山、稲荷山は海抜233メートル。ぐるっとお詣りしても2時間くらいなので、時間に余裕がある方はどうぞ。1泊2日の旅の場合は、千本鳥居、奥社参拝所から熊鷹社の手前でくるっとまわって来たら30〜40分くらい。啼鳥菴でお茶をいただくのも良いでしょう。

啼鳥菴のお抹茶

啼鳥菴のお抹茶、久しぶり本格的抹茶をいただきました

伏見稲荷にいらしたらぜひ、おいなりさんを召し上がってください。お寿司と言っても、お豆腐を揚げて甘辛く味付けした薄揚げに、ご飯が入っているだけ。ちょっとしたおやつにもいいし、駅から伏見稲荷への道に並ぶお店でもひとつ130円くらいで売られています。

伏見稲荷大社のいなり寿司

伏見稲荷大社に行ったらぜひいなり寿司をどうぞ

西コース(所要時間:2~3時間)嵐山

伏見稲荷に負けず劣らずフォトジェニックで外国人観光客が増えているのが、嵐山。有名なのは世界遺産にもなった竹林ですが、ぜひ天龍寺にも足を運んでみてください。このお寺の日本庭園はどの季節に行っても楽しんでいただけること間違いなし。観光客が多い京都で割と静かに庭園を散策していただけるのもポイントです。土日祝日だと雲龍図の公開もあります。

天龍寺は雲龍図と庭園がオススメ

天龍寺は雲龍図と庭園がオススメ

竹林の小径はあまりにも有名過ぎる観光スポットですが、世界遺産になるまで私もほとんど知りませんでした。昨年ゲストを連れて行ってみて納得、だって短いんだもん(笑)ゆっくり歩いても全行程5分くらいで通り過ぎてしまう距離。竹林だけのために嵐山に行くとやや拍子抜けしてしまいますので、ぜひお寺や神社も巡って日本の自然を満喫してくださいね!

竹林の小径

竹林の小径は初夏が美しいと思う


時間に余裕のある旅行の場合は、嵯峨野トロッコ列車や保津川くだりなど、さらなる日本の自然美をご体験いただくこともできます。

北コース(所要時間:1~2時間)龍安寺〜金閣寺

京都を代表するというより、日本を代表する観光地といっても過言ではない龍安寺の石庭と金閣寺、この両寺は歩いていける距離だってご存知でしたか?しかも、もし午前から嵐山に観光されるのであれば、嵐山電鉄で一本で行けちゃうのも魅力ですね。午前は伏見稲荷に行かれたという方は、京阪出町柳駅からタクシーか、JR京都乗り換え花園駅からタクシーが便利です。

龍安寺の鐘

石庭以外にも見どころたくさん


龍安寺といえば石庭ですが、池の周りのお庭、建物も素敵です。石庭をご案内する際は、ぜひお庭もぐるっとまわって季節ごとの日本庭園の移り変わりを感じてみてください。
龍安寺の石庭

龍安寺の石庭はあまりにも有名

龍安寺から徒歩20分程度の金閣寺は、説明がなくても十分楽しめる観光スポットですが、もしゲストが歴史好きであればサラッと京都の公家文化と武家文化の違いについて説明されてみるのもいいかもしれません。ちなみに金閣寺は室町幕府三代目足利義満が造営したお寺です。

大人の歴史書『日本国紀』

金閣寺のお土産物屋さんは不動堂横と、外のバス乗り場にありますが、どちらも外国人ゲストが好きそうなグッズがたくさん売られていてオススメです。

やっぱり金閣寺は京都観光には外せない

やっぱり金閣寺は京都観光には外せない

中心エリア(所要時間2~3時間):北野天満宮〜京都御所〜二条城

金閣寺から徒歩でもいける北野天満宮は、2月に京都に行かれるなら絶対オススメ天満宮といえば梅、梅といえば天満宮ですから。ご案内する際は日本の神道についても少し説明をされてもいいかもしれません。神道では『古事記』に登場する神様の他にも、世に貢献した人などが死後に神様になられることがありますが、天満宮もそのひとつ。

シーズンに行くと北野天満宮いっぱい梅の香り

シーズンに行くと北野天満宮いっぱい梅の香り漂う

菅原道真は九世紀後半当時、家格を超えて出世したため、ライバルに妬まれ左遷されてしまいます。「祟ってやるぅ」と言い残して亡くなった後、京都で火事など不吉なことが続いた上に左遷した人の死が相次いだため、彼の怨霊を沈めるべく神様としてお祀りしたそうです。生きていた人が死後聖人となるのはキリスト教でもある考え方なので、興味深いみたいです!

天満宮といえば牛

天満宮といえば牛

京都御所は十四世紀から1869年まで天皇が居住していた宮殿です。2016年までは特別公開時以外は予約制だったのが、予約なしでも拝観できるようになりました。建物の中に入ることはできずお庭から見るだけですが、日本らしい建物とお庭にゲストも喜ばれること間違いなし。

京都御所

建物内には入れませんが、訪れる価値あり

現存する二条城は1601年に関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康が、権力にモノを言わせて(失礼)造った宮殿です。他の京都の庭園と比べると成金が造ったとしか思えない庭園(大きな岩がゴロゴロ)は、特に京都の他のお寺で「わび・さび」をたっぷり見た後に鑑賞すると違和感しか感じません(笑)でもそこもまた歴史。徳川家が日本を征服し、日本各地から集められたモノで埋め尽くされたお屋敷は見どころいっぱいです。

このサイズの石、現在でも1個100万円くらい

このサイズの石、現在でも1個100万円くらいします

成金でもいいのだ。この時代に天下を取った信長も秀吉も最後はなんだかおかしかったのだから。江戸の歴史をおさらいするならこちらもどうぞ。

『日本国紀』から学ぶ、現代日本の基礎は江戸時代にあり

1泊2日で巡る京都ゴールデンコース、いかがでしたでしょうか?京都着土曜昼、土曜夜発を想定すると、3つのエリアを巡るのが精いっぱい。でも満足度はかなり高いです。次は番外編として日本人にオススメの場所をご紹介いたしますね!