8ヶ国語を話すマルチリンガルの個人ブログ

ブレインプログラミングを後押しする言葉の魔法「アファメーション」

アファメーション

『夢が自動的にかなっていくブレイン・プログラミング』の中で触れられているアファメーション。人生の目標を達成するためには、夢やゴールを繰り返し「目にする」方が良いと目標達成の本にはよく書かれています。手帳術や自己啓発の本、セミナーでも同じことが繰り返し述べられていますが、それは視覚からインプットしたことが脳に残りやすい「視覚優位」の人だけ。聞いたことの方がよく覚えている「聴覚優位」の人はアファメーションをうまく使わないと目標達成ができません。

アファメーションって何、あやしい宗教か暗示?

アファメーションについて学びつつ、改めて実践してみようと思って手に取ったのが『「言葉」があなたの人生を決めるAFFIRMTION』(フォレスト出版・苫米地英人著)。同じ出版社から発売されているアファメーション本の実践ワークブックというだけあって、書き込みやすいノート形式。そもそもアファメーションが必要な人は、分厚い本は拷問以外のなにものでもないっていうくらい読むのがニガテ。この本は95ページと薄めなので、休みの日にワークをやりながらでも2日くらいで全部読めます。

「アファメーションとは、「〜したい」「こうなれば良いな・・・・・・」という願望を、「私は〜だ」「私は〜をする」といったようなすでに達成している言い回しをすることで潜在意識に働きかけ、変化や成長(ゴール)が遠くの未来にあるものではなく「今、ここにあるのだ」ということをリアルに感じさせる技法のことです。」(本書より抜粋)

コーチングの元祖ルー・タイス氏が発見し、彼の弟子や孫弟子が普及したのですが、アファメーションを「暗示」と誤解する人が増え、実際に暗示や催眠を使った自己変革法を広めた人が出てしまったため、あやしい、となってしまったのかもしれません。暗示や催眠を使った自己実現プログラムでは、実際には貧乏なのに「私は大金持ちだ」と思わせたりするのですが、これはその人の大金持ちになりたいというゴール達成には役立ちません。なぜなら暗示や催眠でできることは正しいゴール達成とは無関係だから。

正しくアファメーションをすることで人生のゴールを自分に刷り込んでいくと「これをやろう」と強く意識しなくても、自動的にゴールを達成するよう自分を導いてくれるようになります。つまり無意識を使うってことですね。

アファメーションの実践的なつくり方

ブレインプログラミングでも触れられていますが、苫米地氏流アファメーションの実践的な作り方は11ルールあります。その中から、特にブレインプログラミングでは触れられていないポイントをご紹介します。

1. 決して比較をしない
2. 情動を表す言葉を使う
3. 記述の精度を高める
4. バランスをとる

一つ目の比較をしないは、他人と比べない、ということです。友人や同僚に比べて自分はこうだ、というのは本当のゴールではないからです。

二つ目の情動を表す言葉というのは、そのゴールを達成した時に自分がいかに感動するか、その感動を正確にイメージさせる言葉を使うことが大切。個人的に私が使うことを避けている言葉にワクワクがあります。ワクワクがいけないのではなくて、私にとってワクワクというのがイメージが湧きにくい言葉だから。「何度思い出してもニヤニヤが止まらない」とか「何度でも人に自慢してしまう」「一日中そのことしか考えられない」という表現を使った方がわかりやすい。

三つ目の記述の精度を高めるというのは、アファメーションは何度も書き直すことが大切ということ。より言いやすく、よりしっくりする表現を使い、情景が頭の中に思い浮かぶまで精度を高める。

四つ目のバランスをとるというのは、ゴールのバランスのことです。仕事だけ、財産や健康だけに偏らず、家庭、ライフワーク、地域活動、精神性、遊びまであらゆる分野のゴールをバランスよく盛り込むことが必要。この点は私も講座でご案内する際に必ずお伝えしていることです。自分がそうだからよくわかるのですが、私のゴールは仕事重視。仕事以外は人生にないのかというくらい、仕事の目標しか出てこない。でも健康や遊びもすごく重要だし、精神性はもっと大切。だから、ゴールを書き終わったら一番最後にバランスをチェックするのです。

アファメーションはどんな人に向いているか

アファメーションはどんな人にも有効なツールで、達成したいゴールがあるなら実践をオススメします。ただ、特に絶対やった方がいいというのは、聴覚優位の人。冒頭でも少し触れましたが、視覚優位、聴覚優位という言葉に馴染みがない方は下記を参考にしてみてください。

視覚優位:見たことや読んだこと、文字にして書いたことをよく覚えている人で、自分のゴールを想像する際に「目をつぶれば具体的な状況が想像できる」という人
聴覚優位:人に聞いた話や声に出したことをよく覚えている人で、ゴールの視覚化がどちらかと言えばニガテな人
体感覚優位:上記の2つ、どちらにも当てはまらない人。本を読む、動画を観る、人の話を聞くよりは「体験した方が記憶に残りやすい」という人

これらはVAKと呼ばれ、オンラインで無料のテストもあるので自分のタイプがわからないという方はぜひ探してみてください。ちなみに私は完全な聴覚優位タイプなので、読み書きしたことはあまり記憶に定着せず、視覚化もとてもニガテ。そんな私だからアファメーションはとても大切なツールとしてしっかり有効活用したいと思います。