サウジアラビアでは何を食べてもとにかく「おいしい!」
2週間滞在したリヤドでの食レポです。
目次
2週間も滞在するとご飯事情って結構大事ですよね。
私は17歳の頃から海外生活が長いので、大抵の国は現地フードだけで満足できますが、サウジアラビア料理って未知の世界すぎて何を想像したらいいのかもわからず。
なんとなくケバブやフムスなどトルコ料理やレバノン料理に近いのかな、という印象を持って行きました。
現地で仲良くなったシリア人曰く「アラビア半島の国々はもとは一つだったので、食文化は似ているけれど、少しずつ違う」とのことでした。
もちろん、彼はシリア料理が一番、と言い、オススメのシリア料理を食べさせてもらいました(後で書きます)
第一印象としては、お米がメインなイメージです。
初日に伝統的な家屋ぽい建物で、伝統的なサウジアラビア料理をごちそうになったのですが、ピラフのように味付けされたお米料理の上におかずが乗ってたり、まぜご飯だったり、ライスプディングだったりと、さまざまなお米料理が出てきました。
そしてほとんどのお店でインドのチャパティに似た、薄いパンが必ず出てきます。お米料理を頼んでも、必ずついてきます、笑。
滞在がリヤドのみだったので、お肉料理が多かったです。鶏肉がどこで食べてもとにかく柔らかくてフワフワでした。私は中東料理といえば羊の印象だったのですが、サウジではチキンとビーフがメインで、ラム肉料理もありましたが、種類は少なめでした。
生野菜は種類が少なめなようで、あってもきゅうりとトマトを細かく切ったサラダか、イタリアンパセリとトマトのサラダなど。この辺りはトルコ料理と似ていますね。
そしてヨーグルトソースです、きゅうりが入ったものもあります。
ピラフなどはもちろん油で炒めているのでしょうが、全体的に油っぽくない印象。
そして辛くない。
辛いソースは食事に添えてあったり、テーブルに置かれていたりするのですが、辛い味付けの料理はあまりなかったです。
現地の人と食事に行くと、必ず気前よくたくさんたっぷりと頼んでくれて、大量に残します。
中国にも同じような風習があり「飲食店で働くスタッフの”まかない”になるから」と言いますが、サウジアラビアでは「法律で食べ残した料理は捨ててはならない。貧しい人に寄付するか、家畜の餌にする」とのことです。
イスラム法の中で定められている”イスラム教の五行”(信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼)の中の「喜捨」に由来するところもあるのでしょうか。
いずれにしてもフードロスが多い国、日本から来ている私たちとしてはぜひとも参考にしたい制度です。(ま、日本は食品添加物が多すぎですが)
ケバブを除き、中東料理そのものが日本では割とめずらしいのですが、他にもイエメン料理、シリア料理、アルメニア料理など、トルコ料理とレバノン料理以外の料理は、移民の多いイギリスやアメリカでもあまり聞いたことないレストランが多くありました。
ケバブに似たシャワルマという現地の食べ物や、ファラフェルなどは、ファーストフード店で食べることができます。
google Mapでホテルの近くや、行きたいショッピングセンターの周りでレストランを探し、写真を見て毎日新しいお店に行きましたが、ハズレは一度もなく全てがおいしかったです。
現地フードのファーストフード店もありますが、それ以外に人気だったのはハンバーガー店。
おなじみマクドナルドやバーガーキングもありましたが、ローカルチェーンのお店もたくさんありました。海外のフランチャイズはバーガー店以外にもたくさんあって、ドミノピザやダンキンドーナツ、スターバックスもかなり店舗数が多いようでした。
そして街のあちこちで見かけたのが、オシャレなカフェ!
必ずといっていいほどラテアートをしてくれる、バリスタが入れてくれるコーヒーが人気でした。
それらのカフェでは、サンドイッチやクッキー、パイなども一緒に売られています。
ハンドドリップコーヒーは見かけませんでしたが、ドリップコーヒーを頼まなかったからかもしれません。
ホテルロビーに置かれていたり、シーシャバーで頼むのがアラビアコーヒーです。アラビックコーヒーと呼ばれることもあるようです。
浅く炒って細かく引いたコーヒー豆にカルダモンやサフラン、クローブなどを入れ煮出したコーヒーを漉さずに淹れて飲みます。
コーヒーと思って飲むと味が全然違うけど、チャイティーともまた違って不思議な味です。
カフェインも多くないのか、普段は17時以降にコーヒーを飲むと寝られない私も、深夜に飲んで大丈夫でした。
アラビアコーヒーはデーツ(ナツメヤシの実でドライフルーツのようなもの)をタヒニ(生の白胡麻ペースト)につけたものをお茶請けにして飲むのがオススメ。
ちなみに私は個人的に甘いものがニガテなので、スイーツを食べる習慣がなくて、今回のサウジ滞在でも結局一度もスイーツを食べる機会がありませんでした。
イエメン料理レストランでは、朝ごはんとして食べるバナナプディングのようなものを食べ、暑い日にスムージーを飲みましたが自然な甘さでした。
友人曰く、サウジアラビアでは砂糖をあまり使わないらしく、デーツや蜂蜜とフルーツの甘さでほんのり甘いものが主流、とのことでした。
辛いペーストも砂糖も欲しかったら後から自分で足す、というのは日本と同じですね!
個人的にはトルコのターキッシュデライトやバクラバのように、あまーいものがあると想定してたので、ちょっと意外(?)でした。
サウジアラビアに到着した日に連れて行かれて驚いたのが、英語メニューに”Beer”の表記があったこと。
ご存知の方も多いですが、サウジアラビア王国ではアルコールの販売、所持、消費が法律で禁止されています。
それなのにビールとは?と思ったら、なんてことないノンアルビールでした。
人気なのはストロベリーやチェリーなどの味がついたノンアルコールビールで「プレーン(味なし)が欲しい」と言うと、3回くらい確認されます、笑。
サウジアラビアで飲めるのはノンアルビールだけではありません。
ホテルのレストランなど、高級レストランに行くと”カクテル”メニューも豊富で、モヒートやミモザ、ピニャコラーダなど普通にメニューに書かれています。
が、もちろんノンアルコール、モクテルです。要はジュース。。。
お値段はコーラなどに比べると4倍ほどで、確かに見た目はカクテルっぽく、お店によってはシェーカーで振ったりもしていましたが、ジュースです。
友人と勝手に「お酒飲めないから、お酒に憧れがあるのかもねぇ」と分析しました。人間、ダメって言われると飲みたくなりますから。
それと高級バー(笑)やスーパーで見かける、ワインです。
こちらもお馴染み、シャルドネやメルローなどの品種で作られており(スペイン産でした)、飲んでみてもシャルドネやメルローの味がしました。
普段から陽気な友人と部屋飲みしましたが、なんとなく酔っ払った気になったのに翌日に残らない、楽しい飲み会でした、笑。
私たちが滞在していたホテルにはちゃんとした朝食ビュッフェがありました。しかし私がレストランに行くのはWiFiをほぼ使うため、のみ。
なぜなら毎日食べ歩くのに忙しかったからです。
日によりますが7~10時起床、日本での仕事がある場合は10時過ぎまでZoomなどで仕事。その後、浴衣に着替えてUberを呼び、観光や買い物→お昼ご飯→映えカフェでコーヒータイム。15時までに戻ってきて着物に着替え、16時〜23時までリヤドシーズンでお仕事。
パーク内で何度も「ご飯食べる?」と聞かれますが「食べない」と答え、23時にホテルに戻ってからUberを呼び夕食へ出かける。元気な日はその後シーシャバーに行って夜食を食べたりした後、深夜2~4時にホテルに戻り就寝。
米食だし、パンも食べるし、運動もあまりしないし、好きなだけ好きなものを食べていましたが、帰国して体重を測ると1kgも増えてませんでした。
好きなだけ食べても太らないアラビア料理、本当にサイコーです。