人は何のために言葉を発明したのか?
8ヶ国語を習得し、人と話すことを生業として活動するようになってから、ずっと考えていることでもあり、自分にとっての永遠の課題でもあると思うコミュニケーション。
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スピーチ講座で学んでいただく内容でもあるのですが、そもそもコミュニケーションとは、人と人とが考えや気持ちを共有するために行う行為です。(ペットを飼っていたりする方は動物も、となるでしょうが、ここでは、一旦対象を人とします)
当然、ボディランゲージも含まれるコミュニケーションの中には、言葉を使うものと使わないものがあります。
このうち、非言語コミュニケーション(ノンバーバル)が93%を占め、言語コミュニケーション(バーバル)が7%を占めるというのは、コミュニケーションを学んだ方ならご存知ですね。
もっぱら仕事のスキルとして学ばれる方の多いコミュニケーションですが、深く学んでいくと、自分の課題に直面します。
どんなスキルもそうですが、新しく何かを学ぶとき、それが今まで全く聞いたこともないようなことであればともかく、言葉のようにずっと昔から使ってきたツールであれば、使い方のクセ、学び方のクセというのがあります。
そして、そのクセに気づいて、そのクセがどこから来たのか理解し、課題として認識し、改善していかないと、自分の今の課題を克服することはできません。
語学学習やビジネスにおいてもそうですが、一般的に第三者はそれらの課題に気づきやすい。もちろん、私のようにそれを仕事にしているといろんな方を見てきているので、少し話しただけで、その人の「思い込み」や「課題」に気づいてしまう。
それが自分のクライアントの場合は、アドバイスを求められていると理解しているので、本人に伝えますが、はっきり言って無視する人が多い、笑。
いや、無視する気はないのかもしれないけれど、結果的にプライドが高いか、なんとかなると思っているか、私のことを信用仕切れていないか(それは私の問題)。
お伝えしたことを120%その通りにやってきてくれる方は、どんなに忙しい経営者でも1ヶ月で英語が話せるようになる。過去に6週間で、中国語と英語を習得された方は、実直に私のお伝えしたことだけをきちんとやってました。
また話がそれましたが、そんな訳で、コミュニケーションのスキルアップをしたい人はどこからヒントを得ればいいかというと、家族から、です。
コミュニケーションセミナーを受けて、新しいスキルやテクニックを学ぶのも、もちろん有効です。
ですが、もし、今、何かしらの理由で「コミュニケーションがうまくいってないなぁ」「もっと簡単、簡潔に伝えられたらいいのに」「上司や先輩、友人に何度も同じことを聞かれる」と感じているのであれば、本当の課題はもっと身近にあります。
夏休みに家族と過ごす予定があるという方は、ぜひご両親と2〜3日一緒に過ごしてみてください。すると、自分の課題がするすると見えてきます。
かくいう私も、少し前から家族が我が家に滞在しており、ほぼ24時間一緒に過ごしています。
私の場合、19歳で家を出て海外に出たまま東京で就職したため関西の実家には戻らず、13年前、帰国と転職の合間に数ヶ月過ごした以外はずっと離れて暮らしています。
70代を超えて、耳が遠くなったり、わがままになっている(笑)こともありますが、一緒に暮らしてみると「あああ〜〜、、」と思うこと日常茶飯事。
もうホント笑っちゃうくらい、私が他の人から言われることがオンパレード、笑。
それが毎日、ずっと繰り返されているので、本当に耳が痛いです。
つい「こうした方がいいよ」と言いたくなってしまうのですが、そこは堪えるのが基本。
もちろん、本人たちが「学びたい」「改善したい」と前向きな気持ちになっていれば、伝えるのもアリですが、親族間では感情的になりやすく、オススメしません。
英語もこれまで何度も教えようとしてきましたが、無理でした。
我が家では、本の貸し借りが頻繁に行われるので、コミュニケーション本をスッと差し出すくらいのことはします。
そんなこんなで、近々、家族とまとまった時間を過ごす機会があるという方は、ぜひ、両親や家族間のコミュニケーションに耳を傾けて、分析してみてください。
あなた自身の課題がありありと見えてくる様子に、きっと驚かれることでしょう、笑。
課題と原因(どこからきたか)が分かり、あなた自身が改善の余地あり、と感じた時、はじめて人は成長します。
課題と改善点が分かれば、そこからはグググっと伸びていくので、1ヶ月もすれば随分と周りの人とのコミュニケーションが改善したり、パートナー間の関係性が変わってくるのを実感していただけることでしょう。
もし、更なるスキルアップを図りたい、という方は、この秋にスタートするコーチング講座のご案内を楽しみにお待ちくださいね。