高校留学日記第二弾は前回の続きで、イギリス留学中のBreak(休暇)の過ごし方と国際色豊かな修学旅行の話をご紹介します!
目次
留学10ヶ月目の7月、ちょうど私の誕生日を迎えるにあたり、両親と姉が遊びに来ました。私もロンドンへ行きヒースロー空港で合流した後、観光を一緒に楽しみました。
約1週間、学校をサボって(笑)ロンドンやエジンバラを周り、ホームステイ先までドライブしたのですが、観光案内も通訳も全て私がプロデュースしました。イギリス歴史の授業を履修していたのと、ホストファザーも歴史好きだったので2ヶ月以上かけて、ウェストミンスター寺院やロンドン塔など歴史的建造物とストーリーをまとめてオリジナルガイドブックを作成し、1ヶ月以上も前に日本に送りました。
ミュージアムもショッピングもしたけど、「せっかくロンドンに来るんだからロンドンらしい体験型観光に」と組み入れたのはミュージカル鑑賞です。
コンサートも考えましたが、10歳から劇団に入ってミュージカルをやっていた私。日本でもブロードウェイの公演などを観に行っていたので、やっぱりロンドンで本場のミュージカルを観ようってことになりまして。
当時上演されていたの演目の中、両親や姉のように「英語があまりわからなくても楽しめるミュージカル」ということで、詳しい人に紹介されたのが「ミス・サイゴン」でした。
(ミス・サイゴンのストーリーは割愛します)
さて、当時の私は超田舎のカンブリア地方でホームステイしていましたので、旅行代理店もありません。
となるとミュージカルのチケットを予約するのは、今ならWeb予約なんでしょうけど、その当時は電話予約だったんです。
めちゃめちゃ緊張しながら、恐るおそる電話すると、受け答えしてくれたのはとても親切な女性スタッフで、どの席がいいかなど、丁寧にアドバイスをしてくれました。
日程と席を決めて支払いは母のクレジットカードでしようと、名前を伝えたら、「???」なんか変な雰囲気になっちゃって。あ、自分のカードじゃないから怪しまれたのかと思ったんですが、違いました。
「あなた・・・日本人なの?私ずっと、イギリス人と話してると思ってたわ!」
と言われたんです。この言葉が、イギリス留学中で一番嬉しかったです♪(もちろんホストファミリーや学校の先生に自慢しまくりました)
私はEF Foundationの高校留学プログラムで1年間のホームステイ&現地高校に留学しました。EFでは1年間の留学の締めくくりに、ツアーを組んでくれます。(別料金で希望者のみ参加)
イギリスなど行き先がヨーロッパの場合は、この修学旅行がヨーロッパ一周旅行なんです!当時は円高ということもあり、高2から留学した私は日本の修学旅行にも参加できなかったのでと、代わりにヨーロッパに留学している高校生達との修学旅行に参加することにしました。
ダブルデッカー(2階建てバス)でドーバー海峡を船で渡り、ベルギー⇒ドイツ⇒オーストリア⇒イタリア⇒スイス⇒フランスと周るのですが、日本人はもちろんのこと、アメリカ、フランス、イタリア、ドイツ、オーストラリアの高校生達と本当に国際色豊か!
私は60名ほどの参加者の中でも特に、イタリア人、フランス人、アメリカ人の留学生と仲良くなりました。
日本の高校生で留学する子達って、裕福な子が多いんですよ。なのでどの国にいっても、おしゃれなカフェでランチして過ごしたり、すごくリッチなんですよね。
私はごく普通の家庭ですので、10日間ほどの修学旅行にはわずか£50(約6,700円)握りしめて行っただけ。その頃はまだユーロ通貨導入前だったので、国ごとに£10ずつ両替しました。
全ての街で、バスから降りたら両替をしてまず向かうのはマクドナルドです。何も食べませんが、そこで物価をチェックするんです。世界各国のマックでほぼ同じメニューが揃っているので、物価指数の調査にはベストな場所です(笑)。スイスは物価が高くて、ビックマックは1,000円ほどもしました。
イタリアではピッツァリアでピザを食べたりと楽しみましたが、物価の高いオーストリアやスイスでは、£10ではカフェなんて入れません。スーパーでパンとチーズを買って、サンドイッチを自分たちで作って公園で食べました。
日本人留学生の子にそんな話をすると「えーっ!?」って笑われましたが、ヨーロッパ人やアメリカ人の子にとっては当たり前だったみたいです。いろんな国のことやみんなの留学話を聞いてるだけで楽しいので、どこで何を食べても一緒です。ベネチアではゴンドラを漕ぐ楽しいおじさんの話を全部通訳してもらえたし、ラッキーでした。
ちなみに今は大人でそこそこお金もありますが、スーパーでパンやハム、ワインを買ってのピクニックは旅先でも時々します。原点は高校生のときの修学旅行だったのかなぁ。
ごく稀に(3年に1回くらい)「留学して一番良かったことはどんなことですか?」と聞かれることがあります。
私の答えは2つ。1つ目は「英語が話せるようになったこと・・・」ではなく「自立」したこと。(そして大体「ハッ?」と聞かれる、笑)。
日本にいて親元で暮らしていたときと違って、何でも自分で決めなければいけないし、他人を頼れない状況もたくさんありました。自分で考えて、行動することの大切さとその責任が身に染みてよくわかりました。
2つ目は「日本語では学べないことが世の中にはたくさんあること」を知れたことです。英語が話せないと得られない知識や情報は、AI翻訳が進んだ今でもたくさんあります。そのことに17歳で気づけたことは大きかったです。
その後、日本の短大を経てアメリカの大学で”ビジネスとIT”を学ぶことになる私は、当時そんな未来が待ち受けるとは思わず「日本で学べないことを学ぶために英語がんばろう」と外大に進みました。結果、ちゃんと夢をかなえたわけですし、今の仕事にも繋がっています。
よく「私も留学したかったけど、親に反対されて行けなかった」という話も聞くのですが、私の家族は全く反対なんてしなかったので、心配だったろうけど高校生で「留学したい!」と言った私のわがままを聞いて送り出してくれた両親と、親へのプレゼン方法を一緒に考えてくれた姉には感謝しかないです。
高校生くらいの頃って、その土地や文化に慣れるのが早い。まだ若いから、順応性が高いと思うんです。積極的にホストファミリーや学校の先生、友人たちと関わることで、英語力が飛躍的に伸びるのも高校留学ならではです。
高校時代にイギリス留学をして、イギリスの人だけでなく、修学旅行でさらにさまざまな国の友人たちと出会ったことは、その後8ヶ国語を習得してマルチリンガルメソッドを確立するきっかけになったのは、間違いないとも思います。
いいことばかりではない、ツラいこともなくはない留学ですが、お子さんが「本気で行きたい!」と言うのなら(親の強制は良くない)背中を押してあげるのもいいと思います。
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