8ヶ国語を話すマルチリンガルの個人ブログ

インドの洗礼

インドではゆったりと時間が過ぎていきます。
今回の旅はもともとタイで駐在中の友人に会いに来たのがきっかけ。4月8日はお釈迦さんの誕生日とあり、ソンクランというお祭り期間のため、タイでゆっくり過ごすためにスケジュールを組みました。ところが友人から「インド経由でネパール行こうよ」と誘われ、どちらの国も行ったことがなかったので即OK!タイ経由でインド、ネパール両国へ行くことになったのです。

バンコクの空港で友人と待ち合わせ、近くで夕食をとったらJet Airwaysというインド系航空会社でまずインドのニューデリーへ。インド入国にはビザが必要なのですがギリギリにインド行きを決めたので、オンアライバル(入国時申請)で取得。ところがビザ申請カウンターに係員の人がいません。カウンター近くにいた人が係員を無線で呼んでくれて待つこと10数分。ビザ申請をして手続きをしてもらうこと20数分、、、ニューデリー到着は10時過ぎだったなのに入国審査を終えて、両替をしたらもう11時半頃。

さらに更に空港近くのホテルまでタクシーで移動をしたら「320ルピーです」細かいお金がなかったので500ルピーを渡すと100ルピーのお釣り。あれ、80ルピーは?と尋ねたら「お釣りがないので100ルピーしかお釣り渡せない」

インドっていろんな意味ですごい!

細かいことを気にしていたら気疲れしてしまってもちません。夜到着だから空港近くのホテルを予約したのに、チェックインして部屋に着いたら既に夜中の12時半。
まだ日本を出てから一日も経っていないのに、既に日本が恋しくなります。

本当にいろんな意味で日本はサービスが行き届いているんだなぁと改めて実感。どんなに遅い時間でも係りの人が持ち場にいないなんてありえないし、成田空港で両替するとサッと一人2分以内に終わるし、レジスターのお釣りはいつも十分なくらい用意している。日本にいるとそれが当たり前になるけれど、少し外に足を踏み出してみれば全く違う”常識”から洗礼を受けます。どっちが正しい、正しくないではなく、どちらも”常識”。

4月新年度になり社員研修などにお呼ばれする機会が増えた近頃。人気のテーマはやはりグローバルだったり、ダイバーシティについてなのですが準備をしている時、講演をしている時、自身も切磋琢磨し続けないといけないと感じます。それはお話をしている際に、私の体験談を交えて話すことが多いからなのですが、日本で長く暮らしているとそんな体験談も色あせてきてしまうからです。言葉や習慣、文化というのは少しずつ変化して行くので、ネタは新しい方が新鮮です。「10年前にアメリカで経験したことなんですが・・・」よりは「つい先月インドで実際に体験したことなんですが・・・」と話した方が面白味がありますよね?

私の強みはアメリカ、イギリス、オーストラリアに合計7年半住み、20カ国以上の人たちと働いたという経験から学んだ体験談ができるということなのです。しかし日本に長くいると私も日本の”常識”にかなり染まっているということを今回の旅一日目から気づかされました。

しばらく新しい国への旅はしていなかったのですが、これからは常に新しい体験をし続けるためも、少しずつ外へ出る機会を増やしていきたいと思います。