東京都内にも見どころスポットはたくさんありますが、お知り合いや友人が海外から来られて時間に余裕があるなら、ぜひ京都にご案内されてみてください。京都を知らなくてもコツさえ分かれば1日半で京都らしい場所を周ることができます。
東京でもおなじみの光景ですが、京都観光中にしばしば見かけるのがスーツケースゴロゴロと神社、寺院巡りをしている方。京都の観光地はどこも歩きます、荷物を持って歩くのははっきり言って非現実的。私自身も経験済みですが、京都駅のコインロッカーはかなり数が増えたとはいえ、土日は9時過ぎると空いているロッカーがなくなるほど混雑します。東京から1泊2日で観光するなら荷物は東京のホテル等に預けてデイパックひとつ、あるいは時間ロスを覚悟して京都到着後ホテルに荷物を置いてから観光することをオススメします。
土地勘がないとホテルってどこに泊まっていいか分かりませんよね。京都市内には和モダンでキュートな町家airbnbやホテルも増えているので、せっかくだからお泊まりしてみたいところですが、観光はバスが中心なので短期間で行くなら割り切って京都駅周辺のホテルを利用するのもいいでしょう。ビジネスホテルなので趣はないかもしれませんが、観光をメインにするならば。ホテルも妥協したくない、という方は三条〜四条周辺のホテルがアクセスも良くてオススメです。
京都市内の見どころは東西南北中心とあちこちに散らばっています。残念ながら1日半では2〜3エリアしか周れませんので、気候やイベント情報を見ながら前日、当日に臨機応変に計画を変えるのがいいかもしれません。1日目の夕方にオススメなのは断然東コースです。
東コース(所要時間3時間):ホテル〜清水寺〜三年坂〜二年坂〜八坂神社〜祇園
到着時間や予算にもよりますが、あまり歩きたくないというお客様であれば京都駅あるいはホテルから清水寺までの移動はタクシー移動が便利。バス停から清水寺までは勾配もあるので、行きはタクシー、下り坂を歩いた方がずっと楽チンで、体力に自信がない方でも大丈夫。
清水寺周辺にはお土産屋さんが立ち並びますが、お買い物は参拝後までグッと我慢。清水寺は春の桜と秋の紅葉が有名、この時期には夜の拝観もあるので春秋に来られる場合は日が暮れてからの参拝もいいでしょう。舞台では「関西では思い切ったことをするとき、清水の舞台から飛び降りる思いで、と前置きしてどれだけ勇気が必要だったかという話をする」の説明もお忘れなく。階段の登り下りで疲れたら、本家西尾八つ橋清水店で無料の宇治茶をいただき試食をしつつお土産の八つ橋を。
古都京都に初めて来られたお客様の中には、京都が発展都市でもあることに驚かれる方もいらっしゃいます。祇園ももちろんいいですが、古い街並みに息づく街を見るなら三年坂、二年坂、高台寺経由で八坂神社へどうぞ。道の両側には清水坂とは違った、オシャレなお土産屋さんやカフェ、レストランが並びます。八坂神社の年中行事には祇園の芸妓さんたちが参加されるものもあるので要チェック。隣接の円山公園は枝垂桜が有名ですが、他にも季節ごとの花や植物を楽しんでいただけます。八坂神社参拝後、時間に余裕があれば朱色の大鳥居が有名な平安神宮に行かれるのもいいと思います。
夕方5時半頃になったら、祇園の花見小路をぜひ散策して見てください。運が良ければ「これからお座敷に向かう」という芸妓さん、舞妓さんをチラリと見ることができるかも。祇園で見かける芸妓さん達は街を歩くことなくすぐにタクシーに乗られてしまいますが、道をブロックしたりしつこく追いかけたりしないようにしてくださいね。舞妓さんをどうしても見たいという方は、祇園甲部歌舞練場の隣の「弥栄会館」内ギオンコーナーにて格安で体験していただけます、約1時間3,000円。
その後は祇園あたりでお食事をするのも良し、先斗町や鴨川沿いなどに移動してお食事するも良し。和食がダメというお客様には人気の和牛ステーキレストランなんかもたくさんありますので、ぜひ探して京都の夜をお楽しみください。