8ヶ国語を話すマルチリンガルの個人ブログ

片付けたくてうずうず!『マンガで読む人生がときめく片づけの魔法』

世界で700万部売れた(2017年2月時点)こんまりさんの本がマンガとなって登場!

実はというかなんというかオリジナルの『人生がときめく片づけの魔法』は英語版しか読んでいません。片づけはそれほどキライじゃないし「掃除の仕方って他の人から学ぶことなのかしら?」と感じていたのがその理由ですが・・・

翻訳本は魅力が薄まる!?

ではなぜ英語版を読んだかというと、知人からすすめられたから。
訳書はオリジナルよりも作者の意図が薄まってしまったり、変わってしまうという現象が起きます。本はたとえそれが小説だったとしても、著者の思いが言葉となって詰まっています。それを翻訳する際は著者自身が自分で翻訳したのでない限り、翻訳者の思いが一緒に乗ります。著者と翻訳者が目指していることや、伝えたいことが同じ場合は、なんの問題もありません。しかし翻訳者の思いが著者とは少し違うところにある場合、翻訳版はオリジナルから少し変化することになるのです。

多くの場合、著者のファンである読者にとって訳書は原作本に比べて少し物足りない作品となってしまいます。翻訳されることによってさらにレベルアップした本は、このこんまりさんの本以外には知りません。

『人生がときめく片づけの魔法』は日本在住が長い在日欧米人によって翻訳され、禅マインドが要素として追加されています。スティーブ・ジョブスの影響だけではありません。欧米の多くの国ではZENとして広まっている概念はちょっとしたお土産屋さんで売っているミニ石庭から、茶道グッズ、分厚い哲学書まで、シンプルな生き方のアイデアとして受け入れられています。

その禅マインドとこんまりさんの「感謝する」という神道マインドがうまくコラボして、新しい(古い?)日本初メソッドとして広まったのが“Spark Joy”(英語版タイトル)なのです。

ときめくマンガ版発売のストーリー

話がそれました、今回の本はそのマンガ版です。マンガ版ビジネス書はめずらしいものではないかもしれませんが、この本が特別なのは本になるまでのストーリー

マンガ家のウラモトユウコさんが『人生がときめく片づけの魔法』読了後、ツイッターで「この本のマンガ版が読みたい」とつぶやいたのがきっかけなんだそうです。思考は現実になる!思ったことは、つぶやいてみるものですね。そんな制作秘話からも勇気をもらえる1冊。

片づけで生き方が変わる

マンガ版こんまりメソッドの最大の魅力は、読み手が「こんまりさんのレッスンを受ける」疑似体験ができることでしょう。メソッド本だと好きな場所から読めるから、片づけたい、あるいはもっとも課題と感じている箇所から手をつけられるメリットがあります。しかしストーリー形式になっていると、スタートから読みたい。

こんまりメソッドではなかなか片づけを始めさせてもらえません
うぅ、早く片づけたい私としては歯がゆい

読み進めるうちに片づけと英語に共通する点を見つけました!それは「未来を具体的にすること」将来どんな暮らしをしていたいのか、を具体的にすることから本書は始まります。

おもむろにどこかを片づけ始めるより「なぜ片づけたいか?」「片づけたらどんな人生が待っているか」「自分はどう生きて生きたいか」が明確になっていた方が、途中で断念しにくくなるから”続けられる”。
続けられるから自信がつく。そして主人公(と読み手)の人生さえもが魔法にかけられたように輝きだすのです。

さっと読んだたら1時間半で読み終えられる本ですが、このバージョンではあえて主人公と同じように途中とちゅうで本を置き、未来を想像しながら読み進めることをオススメします。

この本はまさに「ちょっと人生を変えたくなったら、読む一冊」です!