8ヶ国語を話すマルチリンガルの個人ブログ

オンライン英会話のコツを『オンラインで英語をはじめて、つづけて、うまくなる』by 松本晃秀で学ぶ

オンラインで英語をはじめて、つづけて、うまくなる by 松本晃秀

英語を話すようになりたいなら、英語を使う環境に身を置くのが最も手っ取り早いですが、しょっちゅう海外に行けるわけでもないし、外国人の友達もいないしとお悩みの方にオススメなのがオンライン英会話。2019年7月時点でメジャーなプランだけ見ても、月会費5,000円ぐらいからと比較的安価ですし、スマホがあればスクールに通わなくても毎日レッスンが受けられるというサービスもあります。

マルチリンガルクラブで英語学習法を学ばれに来た方にも、毎日続けるコツとしてお伝えしているオンライン英会話ですが「いきなりネイティブと話すのは不安」「申し込んだけれど続けられなかった」「学びたいことがオンラインで学べるか不安」という声もよく聞きます。そんな方にオススメの本が発売されました。

3つのルールで英語へのハードルをとことん下げる

『オンラインで英語をはじめて、つづけて、うまくなる』(松本晃秀著・IBCパブリッシング)はタイトルの通り、英語を話したいと考えている人に、どうやってオンライン英会話を始めて、続けて、うまくなるか、それぞれ3つのポイントごとに紹介されている一冊です。つまりオンライン英会話の活用法。英語コーチとしてだけでなく、ライフコーチとしても活躍されるヒデ先生のノウハウがみっちりギュウッと170ページくらいに詰まっている本なのです。

ヒデ先生が本書で伝えている英語を学ぶ際のルール3点
1. 好きなことしかやってはいけない
2. 英語の壁を階段にする
3. 過去の自分、未来の自分とだけ比較する

1点目マルチリンガルメソッドの基本5原則でもお伝えしている内容ですが、新しいことをスタートしても好きなことじゃないと長続きしません。だから好きなことと英語を掛け合わせちゃおうという「掛けるの法則」がオススメです。音楽が好きであれば歌詞から単語や表現を学んだり、テニスが好きなら英語のテニス中継を見たりや雑誌を読むのもいいですね。実際、私も英語はレシピ本、中国語は歌詞を使って学習しました。

2点目もマルチリンガルメソッドの目標設定編でご説明していますが、マラソンをしようといきなり練習もせずにフルマラソンを走る人はほとんどいないと思います。まずは3km、5km、10kmと少しずつ距離を重ねながら42,195km完走まで練習を積み重ねるように、小さなゴールを細かいステップで踏んでいくことが大切。本書では階段ステップ目標の立て方も丁寧に説明されていて、このセクションだけでもかなり価値があるなぁと思いました。

3点目は語学学習をする方に多い「つい他人と比較してしまうクセ」を改めるためのルールです。マルチリンガルメソッドでは12のワークを使い”自分の英語力を数値化”することで、論理的に過去、現在、未来の自分を比較しやすい仕組みを取り入れました。オンライン英会話レッスンを使った「自分の英語力上達の見える化」は難しく感じるかもしれませんが、2点目の階段を視覚化したり、チェックリスト化するなど工夫することもできると思います。ぜひやってみてください。

ルール3つでハードルが低くなったと感じていただいたら、いよいよオンライン英会話スタート!してもいいですが、準備をしっかりしたいという方にヒデ先生は本書で準備編から詳しく解説。失敗パターン7つと成功パターン5つを読み、オンライン英会話スタート3点セットはヒデ先生らしくとても丁寧。これならドキドキな方も安心ですね。

英語を始められない理由3つはこれで解決

第3章から第5章まではタイトルの通りオンライン英会話を、はじめて、つづけて、うまくなるために1ヶ月ずつ取り組めるポイントがそれぞれ3つずつ紹介されています。ここでも一貫して「楽しむ」ヒントがいっぱい詰まっていてヒデ先生らしさがここにも表れています。英会話を始めたいけど始められない方へのアドバイスも具体的。一部をご紹介いたします!

その1:忙しくて毎日時間が取れるか不安
本書では3ヶ月という期間限定で、毎日レッスンではなく週2回からスタートすることを勧めています。
毎日やらなきゃ!と思うと「残業できない」とか「飲みに行けない」と考えてしまいますが、週2回からなら融通つけやすいですよね!「レッスン受けなきゃもったいない」と思われる方もいるかもしれませんが、レッスンと同じくらい大事なのが予習と復習。レッスンを受けていない日と受ける日のメリハリをつけることで、実践の場としてのレッスンが活かされてきます。

その2:お金が続くか不安
オンライン英会話のほとんどは毎月5,000円くらいと低価格、1レッスン150円くらいです。
まずは3ヶ月を目標に、飲み会3回参加予定を家飲みやピクニックにしてしまえば十分浮かせられる金額です。

その3:いきなりネイティブと話すなんて緊張しちゃう
本書には、すぐにレッスンで使える「ミニマルフレーズ」としてあいさつや頻度の高いフレーズが紹介されています。これらを自分用にカスタマイズして練習しておくことで、とっさの場面でも大丈夫。これがまさに予習、ですね!まずは体験レッスンで「通じる」を体感してみたら、きっと自信がつくことでしょう。

手に取った時は「ちょっと薄いな」と感じた本書でしたが、中を開いて読んでみるとギュッギュッと本から溢れるくらい、オンライン英会話を利用して英語を話せるようになりたい方へのアドバイスが詰まっている本書。ご自分でサービスを利用されたい方ももちろんですが、中高生のお子さんにとお考えの方にもオススメですので、夏休み前のプレゼントにいかがでしょうか?

Happy English!