8ヶ国語を話すマルチリンガルの個人ブログ

『Olympic FAQ』読書会を開催しました

週末は久々に英語の勉強会を開催!今回ご参加いただいた方は2年半ぶりに参加すると言う方も含めて4名。マルチリンガルメソッドの講座に参加してくださった方の合計数はこの3年半で800名余り。中には、毎月のように参加してくださる方もいますし、今日のように1年ぶり2年ぶりに参加してくださる方もいらっしゃいます。

語学は継続が大切ですが、ずっと毎日学習するのは大変です。ですから、ある程度短期的な目標を決め、モチベーションが続くうちにその目標達成し一旦お休みをする。そしてまた仕事やプライベートの調整がついたら、またスタートする。それが継続して長く続けるコツ。今日参加してくださった方は久々に、お休みからの復活を果たしにいらしてくださったわけなのですが、こうして忘れずにまた来てくださる方がいらっしゃると本当に嬉しく思います。

さて、今回は読書会では初めて扱う書籍『The Olympic FAQ』を使用、久々のラダーシリーズです。ラダーシリーズとは、”日本で英語を学ぶ人のための多読”のために、日本の出版社が出している書籍のシリーズ。誰でも知っているようなストーリーを中心に、中学レベルの英語(1000単語使用)〜大学卒業レベルの英語(無制限)で書かれ、段階別にチャレンジできるのが特徴です。これまで、私の読書会では『スティーブ・ジョブズ・ストーリー』をよく使用して来ましたが、先日このオリンピックについて書かれた1冊を見つけ、初めて使ってみました。

講座スタート後「英語を話せるようになりたい理由」をシェアすると共に、簡単な自己紹介をしたら、前半はRead for Actionという読書会のメソッドで”オリンピックについての???”を探します。「これまでに最もたくさんメダルを獲得した選手は誰?」「古代オリンピックと近代オリンピックの違いはどんなこと?」という、大会に関する質問から「どうすれば私もオリンピックに(ボランティア)参加できる?」と言った個人的な質問まで、参加者それぞれが疑問に思ったことの答えを本から探します。マルチリンガルクラブの講座は「話す時間」を多く取るのが特徴ので、読書会といえども読む時間は約10分。それでも全員が3分の2の疑問に対して答えを見つけられたので、今度は自分の答えを他の人にシェア。カール・ルイスなど、往年の名選手の名前などが出ると「わー懐かしい」という声も漏れます。

シェアタイムが終わったら、休憩を挟んでもう一つのワーク。今回は参加者の方の英語レベルがかなり高かったので、いきなりですが英語でディスカッションをしました。まずは英語で話してみたいオリンピックについての話題を考え、3つが出て来たところでどの話題にするか決めます。ディスカッショントピック案は次の3つ。
1. Why Olympic cost so much money?
2. Who makes money from Olympic?
3. What can I learn from Tokyo2020 experience?

少し難しそうですが、多数決で選んだ1&2を残り時間いっぱいディスカッションしました。ここでのポイントは、答えを見つけることではなく、英語で難しいことを考えてシンプルに話すことです。スピーチ練習だと、自分の話したいことは上手に話せるようになるけれど、他の人が話している間も自分のスピーチのことを考えてしまいがちになるため、リスニング力が上がりにくい。しかしディスカッションスタイルだと、他の人の意見を聴きよく理解しつつ、自分の意見を瞬時に論点を組み立てて話すことができるようになります。また、ディベートではないので肯定・否定に分かれて討論をすることもありません。全体的に”yes, and”の精神で概ね肯定的・建設的な意見交換を重ねてるため、緊迫した雰囲気というよりはかなりリラックスした状態で話が進みました。

今回は午前の講座でしたので、講座終了後は一緒にランチをつつきながら特別編として「オリンピックボランティアの仕事」を日本語と英語を交えながらご紹介しました。こちらはいつも講演などでお話している内容ですが「オリンピックボランティアに興味がある」方が多かったため。ボランティアには大会ボランティアと、都市ボランティアの両方があるのですが、都市ボランティアは東京都だけでなく、近隣の開催都市である千葉県、埼玉県、神奈川県でも若干名募集されるようです。最後には「できれば自分の街で、この大会を支えたいね」という話となりました。

マルチリンガル読書会は私以外のファシリテーターの方が開催してくれていることもあり、私自身が読書会単体で開催するのは1年ぶりくらいでしたが、やはり新しい気づきもあり学びになりました。オリンピックというテーマで講座ができるのも、あと数年なので今後はときどき開催したいと思います。オリンピックについて知ってみたい方、英語を話してみたい方、長文を読むコツを知りたい方など、ご興味ある方はぜひご参加ください!