先日読んだ本『自動的に夢がかなっていくブレイン・プログラミング』で、夢をかなえる方法が脳科学的に証明されたとあったので、これまではお酒が入った懇親会のみでお話してきた内容について考察。
これまで私の肩書きやプロフィール、独立してからやってきたことを聞いて、私のことを「運がいい」「優秀だ」「引き寄せの名人」と褒めて(?)くださる方もいる。しかし私は小さな頃から優秀だったわけではないし、有名大学に行ったわけでもない。タイトルは忘れてしまったが18歳くらいの頃に読んだ本に書かれていたことを実践したのと、自分なりの成功哲学を一つひとつ積み上げてきたに過ぎない。人生80年と考えるとまだようやく折り返し地点にたどり着いたばかりの、まだ道半ばという私が”成功”について書くことはできないが、これまでどのように夢をかなえてきたか記しておきたいと思う。
目次
18歳の時、私は人生で初めて挫折した。10歳の頃から女優になることをを目指し、劇団で稽古を続けていたが、大人の劇団員は総じて極貧生活(すみません)を送っていた。「夢を追いかけ、貧しく生きる」か「夢をあきらめ、裕福に生きる」かと聞かれれば、迷わず後者を選択した私は、大学に進学することを決めて18歳で劇団員としてのキャリアを捨てた。その時に出会った本に「目標を具体的に書きなさい」とあったのだ。夢をあきらめてまで”物質社会”に生きるのであれば、それなりの”成功”を得なければ意味がない。
当時18歳の私なりにかかげた目標は以下3つ、これらは両親と姉以外の全ての人から「絶対かないっこない」と言われた。私は女だし、出身の奈良では私の身の回りの人の中に前例がなかったのだろう。
・30歳までに自宅を持つ
・30歳までに年収1千万円を得る
・30歳までに結婚して出産する
なぜ、30歳で私の人生が終わっているのか、今では不明(苦笑)だが、18歳の頃なんてそんなものだったかもしれない。結婚したり、ある程度の”成功”を収めたその先のことまで想像が及ばなかったのだと思うことにする。
忘れていても目標はかなうから不思議だ。この書き込んだ目標について思い出したのは27歳の時で、当時すでに自宅を購入していた。翌年には婚約し、29歳の時に会社員ながら年収も1千万円を超えた。本当は夢はもっと具体的に書いた方がいいのだけれど、と学んだのはもっと後の話。そして婚約には至ったけど、結婚しないと決めたのも31歳の時。
30歳までにある程度の夢をかなえてしまい、やりたいことがなくなってしまった私が、再び夢を書き始めたのは35歳で独立したのがきっかけ。言い換えればやりたいことがたくさん見つかったから。それから毎年、年始に年間計画を作成している。あらゆるツールを使って「やりたいことリスト」をあぶり出したら、月ごとにかなえたい新しい夢を書き込んでいく。この時にあまり細かい計画は立てない、そして3つまで”一見、実現不可能と思える”目標を書き込む。例えば「海外で仕事をする」とか「テレビに出る」とか。独立して丸3年、今のところ”実現不可能レベルの目標”達成率は100%。
夢や目標へは孤独に目指すより、仲間とワイワイ楽しみながら進んだ方が良い。引っ張られたり、引っ張ったり、途中で役割を交代しながら進む。途中で挫折しそうな時に励まし合えるし、何より「楽しむ」ことが目標達成への早道だから。貯金もダイエットもある程度、結果が出始めてからは結果が加速する。お金が貯まってきたのが目に見えて「嬉しい」指数が上がると、行動を起こしやすくなるから。するとお金を貯めるための行動が増えて、ますます結果が出る。コツは、目標達成のための加速スパイラルを自分で作り出すこと。そのためには相乗効果を狙う。それが仲間。本当に素晴らしい仲間に出会えたら、そこには嫉妬も引っ張り合いもない。あるのは目標達成までのスピードを”あり得ないレベルまで”加速させる相乗効果のみ。
《番外編:素晴らしい仲間に出会う方法》
行動すること。仲間は家で待っていても向こうからはやってこない。手っ取り早いのは、同じ目標を持つ人がいる場所(セミナー、講座、コミュニティなど)に出入りすること。出版したいなと考えるなら、著者の友達を作るとその人の周りには”出版したい人”が自然と集まってきている。年収1千万円以上を稼ぎたいなら、なんとなくそのくらい稼いでいる人が出入りする場所に”行く”こと。
私の場合、ある行動を起こしたことで気づいたら周りの友人が全て経営者だった。翌年、会社を辞めて独立したら、出会う人すべて周りの人がみんな著者になっていた。翌年、本を3冊も出版した。今の仕事を始めて4年目、クライアントの多くが海外に進出しあり得ないレベルの成功率を達成しているから、私にもグローバルレベルの仕事がやってきている。仲間はとても大切。
夢をかなえたいならお金と時間は経験に投資する。もちろん物販でビジネスをしている人なら、モノを買うことも経験になるし、モノを買うのがいけないわけではない。ただし、ストレス発散のためにモノを大量に買うのだけは避けたい。これは何の投資にもならない可能性が高いから。
そういう私も会社員時代の、特に目標を見失っていた時にはお金と時間の散財をしていた。だから独立した時には貯金もほとんどなかった。そんな中、お金と時間を最も使っていた対象が旅行と語学。私はモノを持つのがそれほど好きではないから、暇があれば旅に出ていた。そして新しい国に行くたびに、どれだけ忙しくても必ず一つ言葉を覚えた。高級ホテルに泊まるわけでもなく、ブランド品をおみやげに買うわけでもないのに、旅行に使っていたお金は毎年100万円以上。多い時には収入の2割以上を使っていたんじゃないかと思う。
それが語学に関わる今の仕事に繋がったから、まぁ結果オーライなんだけど、本当ならもう少し計画的に使っておいた方が良かったと思う。これから独立したい、副業・起業したい、かなえたい夢があるという方は、私のように”無計画だったけど結果オーライ”とか言わず、計画的にお金と時間を使って欲しいと願う。夢実現のために。
夢をかなえる人は行動が早い。チャンスをチャンスと思う前に飛びついている。そもそもチャンスは準備が整っている人のところにしかやって来ない。だから多少「自分にとって背伸びかな」と感じても「やります」と答える。答えてから足りない準備をすればいい。足りない分を補うために行動しても、どうしてもやっぱり無理だった場合は、ただひたすら謝ればいい。なぜなら人はチャンスを受けて努力する人には、たとえ結果がダメだったとしても、またチャンスをあげたくなるから。チャンスを断る人には、二度と同じ人からチャンスはもらえまい。
会社員時代に私は5回の転職を経験した。転職するたび、タイトル・お給料のいずれかあるいは両方アップした。なぜならチャンスにはいつも飛びついていたから。金融マンとして致命的だったリーマンショックの余波をもろに受けていた時には、とにかく仕事がなかった。仕事内容やお給料などの条件は良くなかったけれど、家から徒歩圏内の会社で求人があると聞き応募したら、マネージャー職に変更、お給料もギリギリ前と同じ水準まで上げてくれた。チャンスは常にやってくるとは限らない、だから見つけたら無我夢中でとにかく飛びつこう。
やりたいことは多くても身体は一つ。大きなチャンスがやってきた時にはすぐ動かねばならない。それが家族、友人、自分を支えてくれる人を巻き込んでしまう場合、決断をするのは困難だ。そんな時に必要なのが優先順位。夢をかなえる人生を生きるために、何が・誰が最も大切なのかあらかじめ決めておく。家族や社員がいる場合は、一緒に決めた方がいい。
私の優先順位は明確だ。主には二つ。
【行動する時の基準】
1. 自分、自分のやりたいこと、自分の未来
2. 自分が大切に思う人と、その人の意思
3. 他人
【仕事を受ける時の優先順位】
1. 新しい経験ができるか否か
2. 仕事内容が楽しいか、社会のためになるか
3. 時間・スケジュール
4. 誰が紹介してくれたか
5. お金
自分と自分の身近な人を大切にできていないと、周りの人を大切にすることなんかできない。裏返せば、知らない人のために自分や大切に思っている人が傷つくなら、その人のために何かに打ち込むことはできない。たとえ金額的条件のいい仕事を提示していただいても、自分や他の人の時間や精神をすり減らすものであればお断りする。そして大抵、そうしてお仕事をお断りした時に限って、さらに条件が良い”チャンス”が飛び込んでくるのだ。すべてのことに優先順位をつけて、ときどき見直す。優先順位をつけるということは、いつでもサッと行動に移すための、準備運動みたいなものなのだ。
ポジティブで笑っている人の周りには人が集まる。仕事やご縁は人が運んできてくれる。いつもジメッと暗くてネガティブ発言をしている人に紹介をしてくれるのは、一度だけ。それは見かねて善意でしてくれているだけのこと。私は営業の術を知らないので、独立してから一度も営業活動というのをしたことがない。私のクライアントや知人が営業をしてくれて、人や仕事を紹介してくださる。「こういうことをしたい」「こうなりたい」と発言していると、中には「そんなの無理だよ」という人もいて、傷つくこともあるかもしれない。でも多くの人、そして仲間の100%はあなたの目標実現のため動いてくれる。
あまり知らない人の前でアファメーションをするのは控えてもいい。でも一人の時や、仲間に囲まれている時には遠慮なく堂々とやりたいことと、自分の未来を発言しよう。仲間なら全力で応援してくれるはずだから。
夢と目標の違いは実現までの行動を細分化できるか否か。明確にどうなりたいかわかっていても、そこに到達するための人脈・お金・手段がないときや分からないときは、ただ書いておくだけでいい。そういった夢はご褒美のように与えられるから。反対に、到達するためにどうすればいいのかをある程度、具体的にできる場合は計画を作成し行動する。計画を作成する場合は、最終目標とそこへ到達するまでの小さな目標をいくつか決める。道は一つではないから、バックアッププランも作成しておいた方がいい。
私が独立して数ヶ月後にマルチリンガルクラブという活動を始めたとき、3年以内にメソッドを書籍化することに決めた。実はこのとき、具体的な手段についてはまだあまりわかっていなかったのだけれども、それなりの道すじはなんとなく知っていたから、期限だけを大まかに決めて計画を立てた。その計画は今思い返すと恐ろしいほどシンプル。
1. 3大ビジネス誌のいずれかで紹介される 2014年中
2. 3大ビジネス誌オンライン版のいずれかで連載を持つ 2015年中
3. 出版する 2016年
バックアッププランとして後日、出版塾に通う、と追記した。結果は、、、2については1年ずれたが、全て実現した。目標を決めて、計画に落とし込むと、実現化に向けて行動が変わる。それはほんの些細なことかもしれない。いつもなら初めて会った人にご挨拶する時、簡単な自己紹介だけですませるのが、出版関係の人と出会った時は必ず一つ質問をする、とか。本当はもっとちゃんとした計画も作った方がいいけれど、それは計画の特性と、実行する人の性格による。いずれにしろ、夢と目標は分けて考えた方がいい。
始めることは難しいが、やめることはもっと難しい。だから起業・独立など、自分だけでなく周りの人の人生をも左右する夢には必ず目標収入とやめる期限を決める。先日「経営者・作家・妻・母」としてかなり成功している方のセミナーを聞いた。彼女が仕事上のストレスから、命に別条はないけれど病を患い退職すると決めた時、なんとご主人もリストラされ、夫婦揃って無職となったそうだ。その時「起業して3ヶ月以内に70万円貯められなかったら、もう一度会社員に戻る」と決め、お金を貯めるための行動をはじめた。今の成功も、この時に決めたことがきっかけ。
私も会社を辞めた時、何をしたいとか何をするというのは全く決めていなかったけれど「3年以内に会社員時代と同じだけの収入を得られなければ、再就職する」ことだけを決めた。何か新しいことをやりかけてそれがそこそこうまくいくと、なんとなくやめるのがもったいない気がしてくる。「今年は周りも不景気だし、業績がイマイチだったけれど、来年には良くなるはず」こうなったら夢はどんどん遠のいていく。だから目標収入とやめる期限を具体的にしておく。期限まで残り1ヶ月、目標まであと数十万円必要なのであれば、最後はがむしゃらにがんばればいい。目標まで果てしなく遠いのであれば、それは今が参入タイミングでないか、そのやり方が自分に合っていないか、あるいは目標が遠すぎるかのいずれか。いずれにしろ、夢をかなえるためにできる行動は他にもあり、今は”別の何か”を優先した方がいい。後回しにした夢も、必ずいつかかなうのだから。
大きな夢を叶える際、場合によっては他力本願になることも必要です。とはいえ、私だって「なんでも自分でやりたかった20歳代」までは、自力本願第一主義でした。しかし、私本人にそんな気がなくても周りの方のおかげで実現した夢もあるなぁとある時に気づきました。それからは、自力本願と他力本願の両方を使い分けています。
他力本願をうまく使う方法は簡単で、運を持っている人のそばに行くだけです。少し怪しい響きになってきましたね(笑)でもとても有効なんです。
例えば私は20歳くらいの頃から「社長になりたい」と考えていました。しかし親戚や周りに社長などおらず、インターネットもない時代ですから、ブログなどで「社長の毎日」を想像することは簡単ではなかったのです。そんな私に転機が訪れたのが2013年。あるプロジェクトで経営者の方々と過ごすことが増えたことがきっかけで「私にも”社長業”できるかも」と2014年に独立。翌年の2015年に新しく出会った人たちの多くが「著者」として活躍していました。翌年の2016年には私も、3冊の本を出版することができました。
この他にも、メディア露出が多い人に会いに行くと雑誌取材依頼が来る、勢いのある社長に会いに行くと講座が満員になる、など偶然とは思えない「○○運上昇」が次々と。もちろん他力だけにすがっていてはチャンスは訪れにくいでしょうから、普段はコツコツと自分でも努力することが大切です。しかしどうにもなりそうにないとき、次のステージに登りたい時は、応援してくれる人を見つけて側に行ってみると、思いがけないチャンスがやって来るかもしれません!
ちなみにマルチリンガルメソッドの2day講座と個人レッスンでは、これらすべての要素が講座内容に含まれていて、1年以内に夢をかなえる人がほとんどだということに、最近気づいた。マルチリンガルメソッドは、別名「夢をかなえる英語術」なのです!語学を使って夢をかなえたい方、この指とまれ〜