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2019年9月17日
お世話になっている方から送られてきた本、届いてすぐ読んだ詩にジーン。
どうしてひらがなで綴られているのか、どうして明るいのに切ないのか、どうしてこんなに優しいのか、どうして、どうしてと思いながらも、ついつい読み進めてしまいました。ほっこりする一編もあれば、じんわりとした余韻が残る一編もある。
この詩集には大好きな人に聞いてもらいたい”ことば”がたくさん詰まっています。
本書の中から、いきなり読んで泣いちゃった一編をご紹介いたします。
いっしょにきて
しんぱいなとき
いっしょにきて
こまったとき
いっしょにきて
いつもいっしょにいてくれたら
しんぱいしなくていいのに
どこでも こんなんはおとずれて
そのとき ひとりではしんぱいで
だから
いっしょにきて
著者の堀江菜穂子さんも、お母さんから詩を読み聞かせてもらうことで、独特の詩のセンスを磨かれたのでしょうか。小説や小難しい本とは違ってシンプルで短いのに、強い想いを感じます。
物書きとしてデビューして1年余り。言葉を仕事にし、いくつかの言語を話す私にとって日本語は特別な存在です。耳に優しいのは「大和言葉」だと、近頃では大陸由来でない”ことば”を意識して使っているのですが、書き言葉は漢字が中心。スッキリまとまって見えるし、短い言葉で多くのことが伝えられるから。
この詩集を読んで、ひらがなをないがしろにしていたのではないかと反省しました。ひらがなだけでも多くのことを伝えられる。そんな新しい発見もいただきました。
行間が多い詩集だからこそ読み方は人それぞれ、生き方もそれぞれだから、と著者の方に教えていただいた気がします。
いただいた本は私用に、好きな人にも1冊買って送ろうっと。